グループ展の展示作品の額装について
- ke1k0-sa1to
- 2023年11月24日
- 読了時間: 2分
更新日:2024年11月9日
最近、額装教室の体験会の案内をおいていただくために、いくつかギャラリーをまわり、グループ展をいろいろみました。わたしはもちろん、絵もみますが、どうしても額縁やマットなどいつも気になってしまいます。
皆さん、木地のシンプルな額縁を選んでいることが多いですね。油絵の場合はいろいろですが、紙に水彩や鉛筆、版画やコラージュなどの場合。写真は、シルバーや黒が多いでしょうか。
確かにグループ展の場合、皆さんとの兼ね合いもあるかもしれないので、シンプルな額縁が無難かもしれませんね。
さらに気になるのは、マットの扱いです。さてさて、マットはなんのために入れるのでしょうか。それは、絵と額のガラス、あるいはアクリルを接触させないためです。厳密にいうと、室内の温度と額縁の中の温度に差があるとき、ガラス(アクリル)の内側に結露ができるかもしれません。それは、絵を傷める原因になります。パステルはアクリルの静電気でも、アクリルに付着してしまいます。他の絵の具類もガラスに押されてしまう場合もあります。ですので、ガラスと絵の間に空間をつくるためにマットをいれるようにしています。
アンダーマットの上に作品をポンとおいて額にいれているものも、よくみかけます。美術館の展示でもそのような見せ方を美しくやっているのをみます。そういう場合は、1㎝くらいのサイドマットという壁を額の内側につくり、アクリルを浮かせています。そして 周囲のスペースを均等になるように、あるいは意図的にアンバランスにするのか、慎重に設置します。
マットに絵を入れる場合。額におまけ的についているマットもありますね。それを使うのもアリですが、窓(絵をみせ穴の部分)の大きさが絵にあっているでしょうか?
それから、1番気になるのが、その素材。フランス額装をやっていると、ベースの厚紙にいろいろな素材を貼って、美しく仕上げます。同じ白のマットでも和紙をつかったり、漂白したコットン紙、ナチュラルな白、濃色の紙、麻布や絹地、いろいろその絵に合わせて選び仕上げます。紙にもそれぞれ表情や、温かさ、クールさいろいろあるので その絵の雰囲気を引立てます。
額装は、その絵を引立てるためと保存のためにあるので、絵を描くかたにいろいろ知ってほしい、と思います。
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